自宅待機から徐々に外出する人が増え、本来の生活の動きが戻ってきてはいますが、次第に暖かくなってきたこともあり、水回りのトラブルも増えているようです。
ライフラインの異常は生活において致命的ですので、水道の蛇口のように一見単純な構造に思えるものは、自分の手で何とか直してしまおうという人も多いです。
もっとも、全くの素人がさわると悪化させてしまう恐れもありますが、ある程度知識があれば応急処置くらいは案外できるのも事実です。
その最低限知っておいてほしい知識が、止水栓です。
この記事では、止水栓に関する知識をさらに掘り下げて説明します。
あらゆる水のトラブル時に、まず止水栓によって水を止めるのが基本ですが、ここでは止水栓自体の水漏れやハンドルが回らない時の対処法をご紹介します。
止水栓にはその用途に応じて、たくさんの種類がありますが、共通した簡単にできる応急処置もありますので、参考にしてください。
止水栓の種類 元水道業者の水漏れとハンドルがまわらない時の対処法
家で使用されている止水栓がどの型であるのか予め見ておきましょう。
一般的な止水栓の形状としてよく見かけるものは、以下の4つです。
ハンドル型
新しい住居では最近少なくなりましたが、台所、洗面所、トイレなどの水道全般でよく使用されています。
ハンドル型は水道蛇口を使用する感覚で、誰でも簡単に開閉栓できて使いやすいのですが、止水栓がある所は収納に使う場所が多いので、ハンドルに物が引っかかるなどして邪魔になりやすい欠点があります。
マイナスドライバー型
ハンドル型が場所を取って邪魔になるというので、ハンドルを取り払ったものがこのマイナスドライバー型です。
ハンドルをなくしたことで、いつでも手で回すということができなくなり、マイナスドライバーあるいは10円硬貨などを代用してまわさなければなりません。
欠点としては、開閉を繰り返すとマイナス口がなめってしまい、回せなくなることです。
ボールバルブ型
ハンドル型とマイナスドライバー型の欠点をなくしコンパクトにされた止水栓です。
一般住宅ではあまり見かけないのですが、問題なく取り付けることはできます。
ただ、物を取り出した拍子にバルブに手があたって、気が付かずに開閉させてしまうことがあるので注意が必要です。
ゲートバルブ型
ゲートバルブ型は一般住宅だと大きな元栓、あとはほとんど店舗などの法人で使用されていることが多いです。
この型に何かトラブルがあるときは、専門家でないと難しいことが多いので、自己流での処置はあきらめましょう。
ウォシュレット用
マイナスドライバー型の口部分にゴムが加工されています。
メーカーにもよりますが、ウォシュレットがあるトイレにはこういった止水栓が必ず設置されています。
連結されているため、ウォシュレットとトイレの流水どちらも止水されますので、トイレのトラブル時はまずここで止水します。
この止水栓は、古くなるとジョイント部とナットから水漏れが発生しやすくなるので、業者にお願いしましょう。
まとめ:止水栓がまわらない
いざ止水栓を閉めて水を止めようとしても、ハンドルやバルブが固くて回らないということがよくあります。
古くなった止水栓の場合、無理やり回そうとすると破損して水が噴き出してしまう恐れがありますので、今からお教えする方法で改善しない場合は、残念ですが業者にお願いしてください。
ちなみに、一般的に10年を経過した水回り部品は全て交換時期だと考えるべきです。
クレ556
有名な防錆・潤滑剤ですが、水道工事をしていた時期もよく使わせていただいていました。
固まって回らない止水栓のナット部分に吹き付けて、再びやさしく回してみてください。
止水栓が回らない原因はカルキや錆によるものですが、ハンドルよりもその下のナットが固まっているのが原因です。
下のような止水栓の構造をイメージして、ナット部分が回るようにクレ556を吹き付けて、少し置いてから先にナットを緩めてみて下さい。
水道業時代はこの方法でほぼ解決していました↑
まとめ:止水栓から水漏れ
水漏れしている箇所を細かくみてみないと一概には言えませんが、止水栓の水漏れで一番多いのは、前述したナット部分が緩んでいる場合です。
まずは、ナットを増し締めしてみてください。
それでも水漏れが直らない場合は、ナットのパッキンが切れている可能性がありますので、パッキン付きナットを交換すれば直ります。
※バルブ型の止水栓が水漏れしている場合は補修よりも止水栓の交換を考えましょう。
最後に
やはり業者はお金がかかります、できるだけ自分で修理してみましょう。
水回りのトラブルを直すために、一時的に水を止めるのが止水栓の役割ですが、その止水栓自体に異常がある場合の応急処置をご紹介しました。
しかし、自力で解消できないと判断したら、早めに業者を呼ぶことも大事です。
水漏れがどうしても止まらない場合は、家全体で水が使用できなくなりますが、元栓を閉めて業者の到着を待ちましょう。
業者も色々ありますので、まずは金額がどれくらいかかるのかをしっかり聞きましょう。
無料で見積もりだけを出してもらって、納得いかない場合は断ることができる業者が良いと思います。
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